11月3日に東京・青山の国連大学で、当協会主催の「第44回IC国際フォーラム」が開催されました。
今年のテーマは、「心の開国 ウクライナを通して見る日本 -まず、知ること。そして考える-」です。
今年は、1976年の初回以来初の試みとして、会場参加とオンライン参加の2つの方式の参加者が併存するハイブリッド形式での開催となりました。また、8月から10月にかけて4回に亘る交流会を開催し、今年のテーマに関する関心・勉強を深めた上で11/3の本会議に臨むという形を採りました。
当日のプログラムは、先ず、当協会の藤田幸久会長の挨拶に始まり、国際IC推進議員連盟の中曽根弘文会長(参議院議員、元外務大臣)のご挨拶、「難民を助ける会」の活動紹介と続き、基調講演としてセルギー・コルスンスキー駐日ウクライナ大使のご講演がありました。
午後は、4回の交流会の内容報告、「心の開国」についてのシェアリング及び少人数でのグループ討議とその結果の紹介などが行われ、最後に、橋本徹 当協会名誉顧問のまとめの挨拶で閉会となりました。
コルスンスキー大使の講演は、「日本人と世界が、ウクライナから学ぶこと」と題して、概要次のような内容でした。
「ウクライナは、ソ連崩壊後、武器のいらない国として発展してきました。周辺国からもウクライナの独立は承認され、経済発展を目指してきた平和な国です。そこにロシアは突然、ウクライナは何もしていないのにクリミア半島を占領しました(ロシアの侵攻が始まってからの状況などを写真で説明)。当時はウクライナはまだ覚悟ができていなかったが、今ではロシア軍を止めることができます。一時的に占領された地域も、必ず奪還します。
ロシアは、あの広大な土地や膨大な資源を、なぜロシア国民の生活の向上に使わず、外国への侵略戦争を続けるのでしょうか。2014年(ロシアがクリミアに侵攻した年)以来のこの
8年間の教訓として、自らの国は自分で守るという意識を、国民が持つことが大事だということです。」
(本フォーラムの詳しい内容は、後日「実施報告書」をHPに掲載します)






